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Virtual Escape Game 25分前後
倉橋 晃 18歳 ♂
近藤 雄二 18歳 ♂
笹川 涼 18歳 ♂
雨傘 桜 18歳 ♀
片桐 雪 17歳 ♀
アキラ:「ん、んん。ここは」
サクラ:「ん〜頭いったい……ッ!?キャー!」
リョウ:「んだよ、うるせぇな」
サクラ:「う、うるさいとは何よ!あんたが脱がせたんでしょ!?」
リョウ:「何で俺がてめぇを脱がせなきゃなんねーんだ!つーか、ゆうほどアンタの身体に魅力はねぇぞ?」
サクラ:「んな!?このゲス野郎!死に晒せ!」
アキラ「まぁまぁ、落ち着いて、ね?」
サクラ:「これが落ち着いていられる状況?ふざけないで!」
アキラ:「落ち着いてって!」
サクラ:「離して!どこ触ってんのよ!」
アキラ:「うわわ!?ご、ごめん」
リョウ:「フッ、そいつがやったんじゃねーの?」
アキラ:「ぼ、僕はやってない!」
サクラ:「なんで、私だけ下着なのよ!」
アキラ:「し、知らないよ!ビックリするし、恥ずかしいかったのも分かるけど、落ち着いて、ね?とりあえずこれ着て」
サクラ:「わかったわよ。ありがとう……で、ここは何処なの?」
ユキ:「んん〜、よく寝た〜……あれ?君達はどなた?」
アキラ:「どうやら、みんな初対面みたいだね」
ユウジ:「どうやら、何処かの研究施設の様だね。施設自体は稼働してるけど、ここを出るにはパスワードが分からないと扉は開かないみたいだ」
アキラ:「あなたは……」
ユウジ:「そうだね。みんな目が覚めたみたいだし、ここに居るのは何かの縁。1人ずつ自己紹介をしよう」
リョウ:「何でてめぇが仕切ってんだ?」
ユウジ:「まぁまぁ。すぐ出れそうも無いし、では、僕から……僕は近藤 雄二、18歳。明応高校出身、よろしく。じゃあ次は君」
アキラ:「ぼ、僕は倉橋 晃。歳は18歳。如月高校出身、よ、よろしくお願いします」
ユウジ:「アキラ君ね、よろしく。次は君」
サクラ:「私は雨傘 桜。18歳よ。高校は何処でもいいでしょ」
ユウジ:「まぁいいけど。サクラ君よろしくね。じゃあ次は君ね」
ユキ:「あ、はい。私は片桐 雪。17歳。あ、多分みんなと同じ代だと思う。高校は行ってませーん」
ユウジ:「ユキ君か、よろしく。最後は」
リョウ:「笹川 涼、18」
ユウジ:「はい、ありがとう。これで以上だね。さて、いくつか質問いいかな」
アキラ:「質問?」
ユウジ:「そう、僕達は知らない事が多過ぎる。そこで何か手掛かりが無いか、質問していくんだ」
ユキ:「今分かってるのはここがどっかの施設で、同年代が集められてる?」
ユウジ:「そうだね。ただ気掛かりなのが、僕はここに来る前の事を覚えていない」
サクラ:「そう言えば、私も覚えてないわ」
アキラ:「んー僕も思い出せない」
ユウジ:「みんなもみたいだね、これは不自然な事だ」
リョウ:「たしかにな。だが思い出せねーのは仕方ないだろ。何の手掛かりにもならねーよ」
ユウジ:「記憶が無いのが手掛かりになるかも知れないだろ。それとみんなももう気付いていると思うが、そこのテーブルにある封筒が気になる」
サクラ:「なんか如何にもって感じね」
ユキ:「読んでみよう」
アキラ:「僕が中を見るよ……ええっと、ま×3+か×1+た÷3+は×2……」
サクラ:「ちょっと、どうしたのよ?」
アキラ:「いあ、これしか書いてなくて」
リョウ:「んなわけねーだろ!貸してみろ!」
アキラ:「あぁ、うん」
リョウ:「……チッ」
ユウジ:「……どうやら、本当にこれしか書かれていない様だね」
サクラ:「そんなんじゃ全然わかんないじゃない!……ここから出られなかったらどうしよう。私、そんなの絶対に嫌よ!」
リョウ:「俺だってごめんだ!てめぇらと飢え死になんて笑えねーぜ」
アキラ:「まぁまぁ、リョウ君、今は喧嘩してもしょうがないから」
ユウジ:「その通りだ。苛立っていては、柔軟な考えは出来ない。勿論サクラ君も。不安なのはみんな一緒なんだ、取り乱すのはよしてくれないか」
ユキ:「なんとかなるって、ね?サクラちゃん元気だして!ポジティブだよ、ポジティブ!」
サクラ:「あんたは怖くないの?不安じゃないの?」」
ユキ:「んーゲーム好きな私としては、なーんかファンタジックでドキドキしてるかな」
リョウ:「ケッ、何がファンタジックだ。浮かれてる場合じゃねーだろ」
ユウジ:「まぁその辺にして。この暗号はどう言う意味なのかだな、分かった人はいるかな?」
リョウ:「てめぇもさっきから何なんだよ。偉そうに仕切りやがって」
ユウジ:「じゃあ、君が話を進めてくれよ。何かしようとする意志が全く感じないし、そんの君につべこべ言われたくないのだがな」
リョウ:「んだとコラ?」
ユウジ:「またそうやって罵倒するだけ。威圧してもこの状況は何も変わらない、変わるとしたら、リョウ君、君が犯人なんじゃないかと疑いが出るだけだ」
リョウ:「んな!?俺が犯人だと?。ふははは、仕切り役は言う事が違うな……な、なんだよ、みんなして。俺を疑ってるのか?第1に俺はてめぇらなんか知らねえ。て事はだ、てめぇらにこんな事する理由がねーだろ!」
ユウジ:「無口さんがいきなり饒舌になったな」
サクラ:「ますます怪しくなって来たわね」
ユキ:「君が犯人なのかなー?何でこんな事したのー?」
リョウ:「だっだから!俺じゃねえって!ふざけんじゃねー!」
アキラ:「落ち着いて!みんな良くないよ!確信がある訳じゃないのに、一方的に疑うのは」
ユキ:「庇ってるの?もしかして、君もグルだったりして」
アキラ:「え?僕はそんなんじゃ」
リョウ:「そう言うてめーらの中に犯人がいるんじゃねえのか!?俺らをハメようと、仲間割れでもさせようって魂胆なんじゃねえのか!」
ユウジ:「ふはははは。いあ、すまない。もうよそう。僕が悪かったよ、何の証拠もないのに疑うようなマネ。とりあえずだ、今はここを抜ける手立てを考えよう。犯人の事を考えていてもしょうがないからね」
ユキ:「そうだね、この中に犯人はいないかも知れないし、今はさっきのメッセージと他にも何か無いか探してみよ?」
アキラ:「そうだよ!何か他にもあるかも知れない、探してみよう」
サクラ:「探すって言ったって探せそうな所なんて無いじゃない、ってあれ?ここの壁だけ周りと違くない?」
ユウジ:「確かに違和感があるな、おい、動きそうだぞここの壁」
サクラ:「隠し扉?」
ユウジ:「アキラ君、力を貸してくれ」
アキラ:「うん、わかった」
ユウジ:「せーの!」
アキラ:「う、動いた!あわわわ、あいだっ」
ユウジ:「な、なんだこれは」
サクラ:「なになに?」
ユウジ:「見ない方がいい」
サクラ:「何勿体ぶってん、の、よ。い、い、いやぁぁああああ!」
ユウジ:「だから言ったのに」
アキラ:「オェエエ」
リョウ:「おいおい、きったねえな、たかが死体で。」
ユウジ:「大分腐敗しているな。かなり昔に死んだみたいだ」
リョウ:「お?何か持ってるぜ?」
ユキ:「ビビらない君も逆に凄いよ?」
リョウ:「こんな如何にもって所で、死体ごときじゃビビんねーよ」
ユキ:「ふーん、そんなもんなのか。それで、何て書いてあるの?」
リョウ:「探し物は闇の中に。見えるものが全てとは限らない、だとさ」
ユキ:「探し物は闇の中……どう言う意味なんだろうね」
ユウジ:「大丈夫かアキラ君。君には刺激が強すぎたかな。サクラ君も戻った方がいい。みんなも、とりあえずここから離れよう」
リョウ:「んじゃ、俺はもう少し調べるわ」
ユキ:「あ、手伝うよ」
リョウ:「お、おう」
ユキ:「3人は先に戻ってて」
ユウジ:「わかった、何かあったら呼んでくれ」
ユキ:「(囁き)何かあってからじゃ遅いけどね〜」
間
ユウジ:「2人とも、落ち着いたか?」
サクラ:「えぇ、ごめんなさいね」
アキラ:「僕もなんとか、すいませんでした」
ユウジ:「謝る必要はないよ、アキラ君の反応も、勿論サクラ君の反応も間違っていないからね」
サクラ:「貴方もリョウって人も、あのユキって女の子ですらも、驚かないのね」
ユウジ:「そんな事はない。何が起きるか分からないからこそ、色々な可能性を考え、心の準備をしていただけだ。まぁ、リョウ君は図太い神経してるんだろうがね」
アキラ:「色々強そうですよねリョウ君は。ユキちゃんは……よく分からないって言うか、異質な空気感って言うのかな」
サクラ:「不思議ちゃんよね」
間
リョウ:「何かあったか?」
ユキ:「んー特にこれと言っては」
リョウ:「チッ、何もなしか。なぁアンタ」
ユキ:「ユキだよ」
リョウ:「ユキな、はいよ。で、ユキはここから出れると思うか?」
ユキ:「どうだろうねー。でも、この人みたいにはなりたくないかなー」
リョウ:「みんなそうだろ、出られなきゃいずれ、みんな死ぬ」
ユキ:「そうだねー…フフッ、またねー」
リョウ:「おい、何してんだ?」
ユキ:「何って」
リョウ:「ぐっ!?て、てめぇ、ぐはっ、うぐっ」
ユキ:「……はぁ。こんな物、こーゆー使い方しかないよね……よいしょっと。キャァアアー!!」
サクラ:「な、何!?」
アキラ:「さっきの部屋からだ」
ユウジ:「僕が見てくる、2人は待っててくれ……どうしたんだ!?何が……ッ!?」
ユキ:「ぐすん、ぐすん」
ユウジ:「何があったんだ、泣いていては分からない、話してくれないか」
ユキ:「ぐすん、私にも何がなんだか……いきなりリョウ君が苦しみ出して、そしたら胸にこれが。そして、死体の方を指さして、こ、こいつって」
ユウジ:「死体?確かにこれは死体に刺さっていたナイフだが、誰がリョウ君を」
ユキ:「知らない!分からない、私も何が何だか」
ユウジM:「死体が動いてやったのは考えにくい、かといってリョウ君がユキ君にやられるとも思えないが、不意を突かれたとしたら……でも抵抗した感じもないなんて」
ユキ:「(遮るように)ユウジ君、ユウジ君。どうしよう」
ユウジ:「と、とりあえず、一度2人のところに戻ろう」
ユキ:「う、うん」
間
アキラ:「あ、戻ってきた」
サクラ:「あれ?リョウって人は?」
ユウジ:「……」
ユキ:「ぐすん」
サクラ:「ちょっと、何泣いて……まさか」
ユウジ:「あぁ、死んでいた」
アキラ:「死んだって、どうして!」
ユウジ:「ユキ君によれば……」
間
アキラ:「そんな……」
サクラ:「や、やっぱり、みんな殺されるのよ。誰も出られない!みんなここで死ぬのよ」
ユウジ:「落ち着くんだ!」
サクラ:「落ち着けるわけないでしょ!人が死んだのよ!い、い一緒にいたアンタがやったんでしょ!アンタが犯人なんでしょ!」
ユキ:「ちがっ!私は!」
サクラ:「あの場にはアンタしかいなかったじゃない!アンタ以外に誰が出来るのよ!」
ユウジ:「いい加減にしろ!……頼むから落ち着いてくれ、これでも僕もかなり動揺しているんだ」
アキラ:「ユウジ君……」
サクラ:「ご、ごめん。悪かったわよ」
ユウジ:「リョウ君には数カ所の刺し傷があった。一緒にいたのはユキ君だが、抵抗したような痕跡が一切なかった。小柄なユキ君にそんな事は難しいだろう」
サクラ:「心臓を突き刺せば抵抗も出来ないんじゃないの」
ユウジ:「心臓に刺しても、ほんの少しなら動ける筈なんだ。ましてや、ユキ君とリョウ君の身長差を考えるといくら不意打ちでも正面から攻撃して、抵抗出来なかったのは不可解だ」
ユキ:「私は、私はなんかの脱出ゲームかイベントくらいにしか思ってなかったのに、死人が出ちゃったんだよ……早く帰りたいよ」
アキラ:「そうだね、早く出た方がよさそうだね」
ユウジ:「そうだな、これ以上犠牲者を出す前に出よう」
サクラ:「でも、今わかってるのって、さっきの暗号みたいなのと、探し物は闇の中ってのだけじゃない」
ユキ:「誰か分かった人いないの?」
アキラ:「ねぇ、確信はないんだけど」
ユウジ:「何かわかったのか?」
アキラ:「あ、えっと、1つ目の暗号って携帯の文字列のボードなんじゃないのかなって」
サクラ:「携帯?」
ユキ:「えっと、ま×3だから……〝ま〟のところを三回押すってことかな?」
ユウジ:「そうなると、まみむ。〝む〟か。他は」
サクラ:「そうなると、む、か、つ、ひ?」
アキラ:「違うよ、ローマ字打ちだよ、〝む〟が〝r〟になる。全部やると、r ・a・i・n」
ユキ:「レイン?雨って事かな?」
ユウジ:「なるほど、そーゆー事か、正しいかどうかはさておき、あってる程で行こう」
サクラ:「でも、この雨ってのが何の事なのかわからなきゃ」
ユキ:「名前は?」
サクラ:「名前?」
ユウジ:「仮にそうだとしたら、雨って……」
サクラ:「え、ちょっと。何よ!私が、私が犯人だって言うの!?雨って苗字に入ってるだけじゃない!……あ、じゃ、じゃあ、どうやってリョウ君を殺したって言うのよ!無理があるでしょ!そ、そうよ!私にはアリバイがあるわ!これが私が犯人じゃないって証拠よ!」
ユキ:「私を疑っているの?私はやってないよ」
サクラ:「だって!やっぱりどう考えてもアンタしかありえないじゃない!」
ユキ:「私じゃないもん!」
アキラ:「落ち着いて、まだそれが合ってると決まったわけじゃないから」
ユウジ:「その通りだ、レインってだけで、雨に繋がり、名前に関係するとは限らないだろ?」
サクラ:「一々疑ってくるからでしょ!」
ユウジ:「みんな被害者で加害者の可能性もあるんだ。少なからずみんな他人を疑っている、それだけだ」
アキラ:「この中に犯人がいる可能性があるって事だね」
サクラ:「で、何か分かった人いないの?」
アキラ:「んーもう1つは全く。ごめん」
サクラ:「男なんだから頑張ってよね」
アキラ:「そ、そんなー。男ってだけで」
ユキ:「アキラ君ファイトー」
ユウジ:「なぁみんな。1つ気付いた事がある」
サクラ:「え、何?ここから出れるの?」
ユウジ:「いあ、それは関係無いかも知れないが。僕は通路にも行った」
ユキ:「パスワードのある扉があったのよね」
ユウジ:「そうだ。そして、先ほどの部屋にも。それ以外に部屋らしきとこは今のところなかった」
アキラ:「探しきれてるか分からないけど、無さそうだよね」
ユウジ:「通路もさっきの部屋も電気は付いていた、勿論ここも付いている」
サクラ:「それが何だって言うのよ。分かりやすく言ってよ」
ユウジ:「通路とさっきの部屋には電気を切れるような物、スイッチが無い。でもこの部屋にはスイッチがある、これは不自然だ」
アキラ:「それが本当なら確かに変だね。でも何か他のスイッチかも知れないよ?」
サクラ:「勘弁してよね、スイッチ押したら床抜けて串刺しとか」
ユウジ:「そうなったら、みんなごめんって事で」
ユキ:「ごめんじゃ済まないんだけどね」
ユウジ:「じゃあ押すよ」
アキラ:「あ、消えた」
サクラ:「ちょっとー真っ暗じゃない」
ユウジ:「やっぱり。みんな、これを見てくれ」
アキラ:「これって」
ユウジ:「闇の中に。暗くすれば見えるって分けだ」
サクラ:「何て書いてあるの?」
ユウジ:「晴れていても雨は降る。そして、雨が降っている絵?」
アキラ:「でも、太陽もあるから、天気雨ってことなのかな?でも、絵が少し欠けてる?」
ユウジ:「何か違和感あるが、この絵の謎を解かないとか。とりあえず電気付けるぞ」
アキラ:「うっ、眩しい」
ユウジ:「おい、なんだこれは」
ユキ:「さ、サクラちゃん!?」
ユウジ:「おかしいだろ!今一緒にいたんだぞ!なのに、物音1つ気付かずに、何で死んでるんだよ!」
アキラ:「サクラちゃんまで……そんな……」
ユウジ:「どくんだユキ君」
ユキ:「え、うん」
ユウジ:「……またナイフだ」
アキラ:「ナイフってリョウ君をやった人って事だよね?」
ユウジ:「あぁ、でも、ナイフはリョウ君に刺さったまま部屋を出た。それは確認した、なのに何でまたナイフが」
ユキ:「他にも人がいるんじゃ……」
ユウジ:「その可能性もあるが、ユキ君、君が1番犯人として可能性が高い」
アキラ:「ゆ、ユキちゃんが?」
ユウジ:「何故なら、僕とアキラ君は暗闇の中至近距離にいた。他に誰がいる?」
アキラ:「じゃ、じゃあ犯人はーーー」
ユウジ:「アキラ君!」
アキラ:「ッ!?がはっ。ユキちゃ、ん……!!ハッ!?……はぁ、また負けちゃった。死んじゃったからまた作り直さないとかー、ん?あ、もしもし?」
リョウ:「よぉ!死んだか!ハッハッハッ」
アキラ:「何で嬉しそうなのさー」
リョウ:「不満だらけだからな!何で俺が最初に死ぬんや!みたいな?俺は主人公キャラだし」
サクラ:「アンタが主人公なら、魔王もさぞかし余裕ね」
リョウ:「んなっ!?頭は足りねーかもだが、運動神経抜群だからな?」
アキラ:「確かに、あははは」
リョウ:「てめぇ!今笑ったなー?学校で覚えとけよ!」
アキラ:「ぬぁ!?笑ってません!決して笑ってない!」
ユキ:「おつおつー」
ユウジ:「みんなお疲れさん」
サクラ:「おっ?お疲れー」
アキラ:「お疲れ様です」
リョウ:「お疲れ!で、どっち勝ったんだ?」
ユキ:「負けましたー」
リョウ:「てことは逃げる側の勝ちだな!」
ユウジ:「アキラ君助けようとしたんだけど、ユキちゃんが強引過ぎて無理だったな、ハッハッハッ」
ユキ:「だってー!もうダメな感じだったじゃん!だからせめてもの抵抗でアキラちゃんをって」
アキラ:「ホントだよ、犯人わかった!って所であれはズルイよー。また作り直さなきゃじゃないか」
ユキ:「ごめんごめん、今回はいけるって思ってたからさ、本当悔しい」
サクラ:「犯人役って難しいよねー」
リョウ:「俺なら正面から全員フルボッコだわ、ハッハッハッ」
ユウジ:「なんの捻りもないなそれ」
サクラ:「まぁ、脳筋に期待してもこの程度よ」
アキラ:「僕は一度でいいから生き残りたいよ」
ユキ:「まぁまぁ!そんな時もあるって!自分の思惑通り進まないから面白いんだし」
アキラ:「うん、そうだね!」
リョウ:「そういえば、結局パスワードって何だったんだ?」
サクラ:「そうそう、犯人は分かったけど、パスワード分からないと」
ユウジ:「犯人はユキだったろ?名前を暗号の時みたいに数字入力だった」
ユキ:「そっ。だから8822」
アキラ:「それのヒントとかはあったの?」
ユウジ:「最初の紙があったろ?あれを暗闇で見てみたら、犯人が鍵、と書いてあったんだ」
アキラ:「成る程、あの紙にも文字が隠れてたのか」
リョウ:「そんな何個も謎しかけんなよ!頭悪いんだからよ」
ユキ:「それじゃ、つまらないでしょ」
リョウ:「んなこと言ったってよー……」
ユウジ:「そう言えば、なんでリョウは何も抵抗しなかったんだ?」
サクラ:「そーよ、肉体関係にステ振りしてる意味ないじゃない」
リョウ:「いあ、あれは……」
ユキ:「私がリョウ君に色仕掛けして抱き着いたの。そしたら、ガッチガチに固まっちゃって、そのままグサって感じ」
サクラ:「アンタ、女なら誰でもいいわけ?」
リョウ:「しょうがないだろ!免疫がねぇんだよ!」
サクラ:「図体ばかりでダラしないわね。まぁ、いいわ。私明日1コマ目だから先に寝るわ、おつかれー」
ユキ:「あ、サクラちゃんお疲れ様」
リョウ:「あいつ言い逃げしやがった」
ユウジ:「僕も1コマだから寝るよ。みんなお疲れ」
リョウ:「おうおう、みんな寝るんか?んじゃ俺はキャラ作り直して寝るかな、ほいじゃお先に、またな!」
アキラ:「うん、みんなおやすみ!……ユキちゃんは寝る?」
ユキ:「私はまだ寝ないけど、また設定考えたりしないと」
アキラ:「そっか。ユキちゃん凄いよね、ストーリー考えたりもしてるんでしょ?他にも色々してるって」
ユキ:「そんな事無いって。趣味の範疇だし」
アキラ:「尊敬するけどなー。でも現実の何処かではこんな事も起きてるかも知れないのかな」
ユキ:「えへへ、ありがとう。そうかもね、現実では勘弁したいけど。とりあえず、楽しかったー!また誘うからやろうねアキラちゃん」
アキラ:「うん、またやろう!」
ユキ:「じゃあ、おやすみなさい」
アキラ:「うん、おやすみ。じゃあね、お疲れ様……はぁ、難しいなぁ……よし、キャラ作るか」
fin
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